今まで以上に充実した毎日を送っております。
お名前 | 中川様 |
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ご使用製品 |
【バリライト】バックサポート (ミッドタイプ) 【バリライト】クッション (メリディアン) 【バリライト】体幹保持 (ラテラルサポート) |
夏の午後、ツーリングで訪れた知らない町。それは突然の出来事ことでした。身体が宙に浮く感覚のあと、骨がひっくり返るような鈍い音が耳の中に響き渡りました。病室のベッドの上で知らされたのは、完全に首がポッキリ折れたから一生歩くことができない現実でした。それでも奇跡を信じて、挑み続けたリハビリは、やがて腕を動かし、絶望から死を受け入れようとした心は穏やかになっていきました。いつの日か、歩くことからベッドや車椅子の移乗へと生きがいという目標は変わり、リハビリ専門の施設を卒業する頃には、5年の月日が経っていました。
すべての環境が変わった実社会。わたしは大学へ復学するのか、それとも就職するのか悩んだ末、働くことにしました。支え励ましてくれた友人は、もうそこにはいないからです。しかし車椅子で働くということがいかに大変か、リハビリ施設がいかに温室で育てられた弱い花であったか実感することになります。就職した広告代理店で抱いた夢は、通勤ラッシュに揉まれ、不自由が迷惑でしかなく、能力の無さが自信を奪い、気がつけば毎朝ゲロを吐き、家に引きこもるようになりました。そんなわたしを家族は優しく受け入れてくれました。
寝て夢みることだけが楽しみな毎日、頭の中の黒いぬかるみに永遠に落ちていくような感覚、わたしは誰にも必要とされていない、そんな希望の光を失った生活から救い出してくれたのが、皮肉にも父の突然死でした。家族を守り支え、こんなになってしまったわたしにも、励ましや世話をしてくれました。ただわたしが嘆き悲しんでいる場合ではありません。最愛の人を失い、小さくて今にも壊れそうな母を、わたしが支えていく必要があったからです。何もできなかった父への親孝行は、母へ親孝行することだと思ったのかもしれません。
その日から社会に出て必死に働くことになりました。わたしができることを探し、脳みそに汗をかき、これだというものを作り出す、気が付けば株式会社を立ち上げてから10年の月日が経っていました。雨に降られてびしょ濡れで営業に回り、せっかく取り付けた商談もビルに段差があって入れない、たまに障害者に対する心ない声も聞こえてきますが、ビジネスに車椅子であることは関係なく、むしろ一度会ったら忘れられないチャンスでしかありません。今では取り扱うオリジナルの万年筆が、父の勤めていたデパートで陳列されていたり、万年筆の図鑑に掲載されたりと、リハビリに変わりビジネスが生きがいとなっております。そうそう、怪我ため途中であきらめていた大学にも通信制で通うようになりました。多くの人に支えられここまで歩んでこられた人生に感謝し、これからは多くの人を支えられるわたしになりたいと思っております。
さて、こんなわたしがユーキトレーディングさんに出会ったのは3年前のこと、当時は、忙しさにかまけて不摂生な生活を送っていたせいで、両太ももと仙骨部に骨まで達する褥瘡ができ、手術のため入院を余儀なくされました。退院後もある程度傷は治ったものの、ちょっとしたことで再発をしておりました。そんな中、藁を掴む思いで訪ねた福祉機器展、そこでいくつかの車椅子用クッションを試してみて選んだのが「メリディアン」です。シートの前後にそれぞれバルブがあることで、お尻と太ももにかかる圧をそれぞれ調整ができ、異なる硬さの特殊な張り合わせのウレタンが過度な流動性を押さえ、骨盤を支えて保持し摩擦を軽減してくれます。このクッションのおかげで褥瘡の具合はよくなり、今まで以上に充実した毎日を送っております。最近では長年蓄積されてきた背骨のゆがみが原因なのか、身体が片側へ倒れてくることに悩んでおりました。そんな悩みを解決したのが、「ICONMID」と「PAL」です。どんなに背もたれに倒れ込んでもたわむことはなく、しっかりとホールドしてくれる、通常の車椅子にない安全性があります。こういったアイテムに出会えなかった事を考えると、今のわたしはないと思い、本当に感謝しております。充実した毎日を過ごすためのマストアイテム、それが維持されることがユーキトレーディングさんとの信頼となっております。
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ご希望・目的 |
長時間の座位保持 |
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購入後・使用後 | 安定して仕事・生活が出来ている |